ニゾラールはどんな薬か・扁桃腺手術はどんな時するか

ニゾラールはケトコナゾールを成分とする抗真菌薬の一つで、塗り薬として使用されます。ニゾラールは水虫などの皮膚真菌症の治療に使われ、脂漏性皮膚炎にも良く効く薬として知られています。
ニゾラールの成分であるケトコナゾールはイミダゾール系抗真菌薬に分類され、真菌の細胞膜であるエルゴステロールという成分の合成を阻害することで殺菌的に作用します。動物の細胞にはこのエルゴステロールは無いため、ヒトの細胞には悪影響を及ぼすことなく真菌に特異的に作用してくれるのです。ニゾラールは塗り薬ですので皮膚の真菌症にのみ使用されます。
ですが、真菌は身体のどこにでも感染し得る菌です。皮膚、爪、肺、口腔、扁桃腺など様々な部位に感染します。通常健康な人であれば、内臓や口腔の中まで真菌が感染し発症することはありませんが、ストレスなどが原因で体力や免疫力が低下している場合こういった部位まで真菌が広がり増殖してしまいます。
咽頭真菌症では、喉の奥までカンジダが増殖し扁桃腺周囲や舌の周りに白い偽膜を形成したりびらんが形成されたりします。扁桃腺炎をおこすこともあり、強い痛みを伴う場合もあります。
ニゾラールは塗り薬なので、このような口腔内の真菌感染症の治療には使用できませんが、別の飲み薬タイプの抗真菌薬を使用します。
ですが、扁桃腺が大きく腫れて正常な呼吸を妨げたりするようなことが続く場合、扁桃腺の手術をする必要があることがあります。真菌感染に限らず、扁桃は細菌感染などによっても腫れますが、人によってはかなり大きく腫れる人がいます。これが睡眠時に呼吸を止めてしまうほど大きく腫れる場合には手術によって取り除かないと突然死の危険を招く場合もあるのです。もちろん手術は侵襲的ですので医師とよく相談して決めることが大切です。